きっかけは些細なことだった。
友人の家に遊びに行ったら、キッチンの窓際にレタスが育っていた。土もなく、虫もなく、なんかおしゃれな容器に入ってるだけ。「これ、水耕栽培ってやつ?」と聞いたら「そう、めちゃ楽だよ」と言われた。
その一言で興味を持ってしまったのが運の尽き。今では部屋の一角が完全に緑になっている。
水耕栽培って何が違うの?
普通の家庭菜園と何が違うかというと、土を使わないこと。
水と液体肥料だけで植物を育てる方法で、これが思った以上にメリットだらけだった。まず虫がほぼ来ない。土がないから当然といえば当然なのだが、これだけでベランダ菜園に挫折してきた人間としては革命的だった。
あと管理がシンプル。水の量と肥料の濃度をある程度気にしていれば、基本は放置でいい。
最初に育てたのはバジル
何から始めるか迷って、とりあえずバジルにした。
理由は単純で、パスタやピザに使えて消費しやすいから。種から始めると少し時間がかかるが、発芽したときの感動がすごい。「俺が育てた」という謎の達成感がある。
最初の収穫でジェノベーゼを作ったのだが、なぜかいつもより明らかにおいしかった。たぶん気のせいじゃない。
ハマった理由がもう一つある
それは「見ていて飽きない」こと。
これは始めるまで想像していなかった部分だった。毎日少しずつ成長していくのが目に見えてわかるので、朝起きたら確認するのが習慣になった。根っこが伸びていく様子まで観察できるのが水耕栽培の面白いところで、土だと絶対に見えない部分が見える。
地味に中毒性がある。
初心者が失敗しやすいポイント
ただ、簡単と言いつつ最初にやらかしたことも正直に書いておく。
一番多いのが肥料の入れすぎ。「多いほど育つだろう」という発想で濃くしすぎると、逆に根が傷む。あとは水温。夏場は水が温まりやすく、そのまま放置すると雑菌が繁殖して根が腐る。定期的に水を換えるか、容器を遮光することが大事だと後から知った。
失敗して枯らしてから気づくパターンなので、最初から知っておいてほしい。
何を育てるかで難易度が全然違う
初心者におすすめなのはレタス系とハーブ類。
成長が早いし、失敗しにくい。バジル、ミント、ルッコラあたりは特に育てやすくて、しかもキッチンですぐ使えるのが最高だった。逆にトマトやきゅうりは管理が少し複雑になるので、慣れてからの方が無難だと思う。
まずは「育てて食べる」サイクルを一回体験することが大事。これを味わうとやめられなくなる。
道具はそんなにいらない
始めるにあたって「専用キットを買わないといけないのか」と思っていたのだが、実はそうでもない。
100均のタッパーとスポンジでも始められる。ただ、専用キットを使うと管理がぐっと楽になるのは事実で、ライトや水位計がセットになったものを使い始めてから成功率が上がった。最初は安く試して、ハマったら環境を整えるという流れが一番コスパがいいと思う。
インテリアとしても優秀という話
これは完全に想定外だったのだが、部屋がおしゃれになった。
緑があるだけで空間の雰囲気がガラッと変わる。しかも土がないので清潔感がある。友人が遊びに来るたびに「これいいな」と言われるようになったので、インテリア目的で始めるのも全然アリだと思う。
育てる楽しみと飾る楽しみが同時に来るのは、普通の観葉植物にはない感覚だ。
結論:想像の3倍ハマった
正直、ここまでハマるとは思っていなかった。
手間が少ない、虫が来ない、収穫して食べられる、見ていて楽しい。これだけメリットが揃っていると、やらない理由がなくなってくる。
ベランダ菜園で挫折した人、部屋に緑が欲しい人、料理に自分で育てたハーブを使いたい人。そういう人には特に刺さると思う。
まずは小さく始めてみてほしい。気づいたら窓際が緑だらけになっているはずだから。