富士サファリパークは、静岡県裾野市に位置し、富士山の麓という壮大な自然環境の中で動物と出会える日本でも珍しい本格的なサファリパークです。
東京や神奈川から車で約2時間、名古屋からも3時間程度とアクセスしやすく、日帰りも可能な距離にあります。
園内ではライオン、トラ、チーターなどの猛獣から、キリン、ゾウ、カバ、シマウマ、ラクダといった草食動物まで、約70種類900頭羽もの動物たちが暮らしています。ここでは、持ち物や割引情報、事前予約のポイント、体験アトラクション、子連れで行く際の注意点まで、徹底的に解説します。
子ども連れに優しい施設設備
富士サファリパークの最大の魅力の一つは、赤ちゃんや小さなお子さん連れでも快適に過ごせる配慮が行き届いていることです。
園内各所にはベビーカーでも通れるスロープや広い通路が整備されており、動物展示エリアも段差が少なく移動がスムーズです。
おむつ交換台はメインゲート付近、ふれあいゾーン、レストラン横など複数箇所にあり、清潔でスペースも広めです。
授乳室はエアコンが効いていて、落ち着いた環境で授乳できるので、夏の暑い日や冬の寒い日も安心です。
離乳食の持ち込みも可能で、温めサービスを行ってくれるスタッフもいます。レストランにはお子様メニューやアレルギー表示があり、食事の心配も軽減されます。また、ベビーカーのレンタルサービスも行っているため、荷物が多くなりがちな遠方からの来園でも安心です。
入園料と割引について
入園料は、大人(高校生以上)が3,200円、子ども(4歳〜中学生)が2,000円、シニア(65歳以上)は2,500円ですが、公式サイトの「My SAFARI」からオンライン購入すると、大人2,700円、子ども1,700円、シニア2,000円と大幅にお得になります。
オンラインチケットは日付指定ですが、混雑時のチケット売り場に並ばずにスムーズに入場できる利点もあります。
JAF会員証、ベネフィット・ステーション、特定のクレジットカード提示でも割引が適用されます。
さらに「富士サファリクラブ」に無料登録すると、誕生日特典やイベント情報の先行案内が受けられるため、頻繁に行く予定がある方には特におすすめです。
駐車場は約1,500台分あり、すべて無料で利用できます。連休中でも満車になることは少ないですが、ジャングルバスやナビゲーションカーの早い時間帯を狙うなら、朝9時台の到着を目安に出発すると安心です。
サファリ体験の種類と選び方
サファリゾーンの動物見学方法は大きく4種類あります。それぞれの特徴と子連れでの向き不向きを解説します。
まず、自家用車での周遊は最も自由度が高い方法です。安全な車内から動物たちを観察でき、気になる動物の前では停車してじっくり見られます。
特にキリンやシマウマなどが車のすぐ近くまで来ることもあり、窓越しに迫力満点の姿を体験できます。
マイカーなら何周でも可能なので、午前と午後で違う動物の行動パターンを見比べることもできます。
ジャングルバスは園の目玉体験のひとつです。窓が鉄格子になっており、そこから肉食動物や草食動物に餌をあげられます。
ライオンが至近距離で肉を食べる姿は迫力満点で、子どもはもちろん大人も大興奮します。
所要時間は約50分ですが、人気が高く、特に土日祝日は朝の時点で午前便が満席になりやすいです。
当日予約もできますが、午前中に着いても午後2時や3時の便しか取れないことも多いので、オンライン事前予約が必須といえます。
ナビゲーションカーは4WD仕様の専用車で、オフロード走行やキリンへの餌やりなど、他の方法ではできない体験が可能です。
料金は6,500円とやや高額ですが、一台を家族だけで利用できるため、他の来園者に気を使わず楽しめます。
子どもが小さくても泣いたりぐずったりしても安心です。
ウォーキングサファリは、全長約2.5kmのコースを徒歩で進む体験です。途中には草食動物のエリアや展望デッキ、休憩所があり、自然の中でのんびり動物を観察できます。ベビーカーでも進めますが、未舗装の部分もあるため、抱っこひももあると便利です。
ウォーキングサファリと併設施設
ウォーキングサファリでは、アカカンガルーやワラビー、フラミンゴ、アルパカなど、動物園的な展示も多くあります。
動物によっては餌やり体験も可能で、小さな子どもでも安全に楽しめます。途中には木陰の休憩所や自動販売機もあり、無理なく散策できます。
園内には「どうぶつ村」というふれあいエリアもあり、モルモットやウサギ、リスザル、ミーアキャットなど、かわいらしい小動物たちに間近で会えます。
夏は屋内の涼しい施設も多く、天候が悪い日でも安心して過ごせます。
ショップやスタンプラリー
園内の「サファリショップ」では、ぬいぐるみ、お菓子、Tシャツ、マグカップなどのお土産が充実しています。
特に人気なのは、富士サファリパーク限定の動物型クッキーや、リアルな動物フィギュアです。
スタンプラリーは期間限定で実施されることが多く、園内各所のポイントを巡りながらスタンプを集めます。
小さなお子さんでもゲーム感覚で園内を回れるので、歩く距離が長くても飽きにくくなります。
ナイトサファリ
ナイトサファリは、昼間とは全く違う動物たちの姿を楽しめる特別イベントです。
2025年は7月26日から8月31日まで開催予定で、入園は18時から19時30分まで受け付けています。
バスやガイド付きツアーに参加すると、暗闇の中で光る動物の目や夜行性動物の活発な行動を間近で観察できます。
懐中電灯や双眼鏡を持参すると、より楽しめます。夜は気温が下がることが多いので、薄手の上着を忘れずに持って行きましょう。
持って行くと便利な持ち物
夏場は熱中症対策が必須です。クーラーボックスに冷たい飲み物や軽食を入れ、日傘、帽子、ハンディファンを持参しましょう。
冬は手袋やカイロ、防寒具が必須です。ウォーキングサファリやふれあいゾーンを楽しむなら、動きやすい靴、虫よけスプレー、雨具、替えの靴や服、ビニール袋もあると安心です。赤ちゃん連れは、おむつ、除菌シート、着替え、ミルクや離乳食、授乳ケープを忘れずに準備しましょう。
周辺施設と宿泊事情
周辺にはこども園や遊具のある公園、富士山こどもの国、御殿場プレミアムアウトレットなど、子どもや大人が楽しめる施設が多数あります。
宿泊施設は近隣には限られているため、車で30分〜1時間ほど移動したエリアで探すのが一般的。
キャンプ場やグランピング施設も増えており、自然の中で宿泊するプランと組み合わせるのもおすすめです。
雄大な富士山の近くで楽しめる
富士サファリパークを子連れで満喫するには、オンラインチケットの事前購入と体験プログラムの早めの予約が重要です。
暑さや寒さ、天候に応じた持ち物を準備し、休憩を挟みながら無理なく行動することで、一日中楽しく過ごせます。
周辺観光と組み合わせれば、家族旅行の大きな思い出になること間違いなしです。
雄大な富士山のふもとで、動物たちとの貴重な時間をぜひ体験してください。